【元いじめられっ子】借金800万円でトレードしていた頃の本音
今でこそ、「リスクは2%まで」「生活費とトレード資金は分けるべき」と偉そうなことを言っていますが、最初からそんなに健全なトレードをしていたわけではありません。
正直に言うと、バイナリーオプションを始めた当初、僕は借金でトレードしていました。
最大で抱えていた額は、およそ800万円。
今振り返ると、自分でもゾッとする数字です。
今回は、そんな「借金でトレードしていた頃」のリアルと、そこからどうやって抜け出したのか。
そして、なぜ今は「生活とトレード資金を切り離す」と強く言うのかについて、包み隠さず書いていきます。
途中で出てくる背景(いじめ・お金の執着・バイナリー専業になるまでの流れ)については、こちらのプロフィールや過去記事にも詳しく書いています。
「勝てば返せる」から始まった、危険なスタートライン
借金トレードが始まったきっかけは、とてもシンプルでした。
「この手法なら勝てる。だったら、借りてでも入金したほうが早い。」
今思えば、典型的なフラグです。
最初は小さな金額からでした。
クレジットカードのキャッシング枠を使い、数十万円をバイナリー口座に入金。
それを何度か増やし、「やっぱり自分はやれる」と変な自信を持ち始めます。
しかし、相場はいつも同じ顔をしてはくれません。
調子が良かった時期を過ぎると、じわじわと勝率が落ちていきます。
そこでもう一度、あの発想が頭をもたげました。
「負けてるのはロットが小さいからだ。
もっと大きく張れば、前みたいに一気に取り返せる。」
こうして、借金額は少しずつ、しかし確実に増えていきました。
気づけば、合計で800万円近くまで膨れ上がっていました。
チャートが「グラフ」ではなく「借金残高」に見えた日
借金が数百万円を超えたあたりから、チャートの見え方が変わりました。
それまではローソク足の一本一本を、「勝ちやすいパターンかどうか」という視点で見ていたのに、いつの間にかこうなっていたのです。
- この1本が勝てば、今月分の返済はなんとかなる
- この負けを取り返さないと、来月の支払いがキツい
- ここで勝てなかったら、もう後がないかもしれない
もはや、チャートではなく借金残高を見ているのと同じ状態です。
こうなると、相場の状況ではなく、自分の生活事情でエントリーを決め始めます。
- 「本当は見送るべき」な微妙な形でも、無理やり理由をつけて入る
- 勝っているときは「まだいける」と調子に乗り、負けているときは「さっきの分も取り返さなきゃ」でロットを上げる
- チャートを閉じても頭の中でローソク足が動き続け、寝ても覚めてもお金のことばかり考える
この頃の僕は、すでに「手法がどうこう」という次元ではなくなっていました。
学んだロジックは頭に入っているはずなのに、それを守れるメンタルが完全に壊れていたのです。
800万円の借金より怖かったもの
借金800万円という数字自体も十分重いのですが、今振り返って一番怖かったのは、お金に対して感覚が麻痺していったことです。
最初は「10万円負けたら一気に胃が痛くなる」状態だったのに、次第にこうなっていきました。
- 「今日は30万か…まあ、また取り返せばいいか」
- 「一回で100万くらい増減しても、どうせまた動くだろう」
- 「借金はどうせ一括で返すから、今は細かいことは気にしなくていい」
こうして、現実の生活感と数字がズレていく感覚がありました。
普通に考えれば、数万円の支出でもけっこう大きなはずなのに、
バイナリ口座の残高は100万単位で増減していく。
そのギャップに脳が対応しきれなくなっていたのだと思います。
そして、あるときふと気づきました。
「このままいくと、借金800万円で済まないどころか、
トレードそのものが嫌いになって、二度と相場を触れなくなるかもしれない。」
この恐怖が、ようやくブレーキになってくれました。
借金トレードをやめると決めた瞬間
借金トレードをやめようと決めたのは、派手な大負けをした日ではありません。
意外にも、「そこそこ勝って終わった日」でした。
その日は、久しぶりに大きくプラスで終わりました。
借金の一部も返せるくらいの利益が出て、数字だけ見れば喜んでいいはずの結果です。
しかし、チャートを閉じたあと、ふと鏡を見たときに、
「異常に疲れ切った顔をしている自分」が映っていました。
- 勝ったのにまったく嬉しくない
- 次の返済日が頭から離れない
- 明日もまた、この綱渡りを続けるのかと想像して、心が重くなる
その瞬間、心の中でこう結論づけました。
「このやり方を続けていたら、いつかお金だけじゃなくて、自分ごと崩れる。」
そこからは、感情ではなく、淡々と「撤退シナリオ」を作りました。
- まず、新たにお金を借りるのをやめる
- トレードの利益を、優先的に借金返済に回す
- 生活費は、別の収入源(バイトや仕事)で確保する
派手な逆転劇ではありません。
むしろ、地味で、時間もかかる、面倒な作業の始まりでした。
それでも、「借金でトレードする生活からまず抜け出す」ことを最優先に決めたのです。
生活費とトレード資金を「完全に分ける」と決めた理由
借金トレードから抜け出していく中で、僕が一番大きく変えたのは、お金の「レイヤー分け」です。
具体的には、次のようなルールを自分に課しました。
- 生活費・家賃・税金 → トレードとは別の口座で管理する
- トレード用の資金 → いくら増減しても、生活レベルは変えない
- 借金返済 → 利益が出たときの「使い道」として優先順位を高くする
このルールを徹底すると、チャートの見え方が少しずつ変わっていきました。
- 「このトレードに負けたら家賃が払えない」という状況がなくなる
- だからこそ、「今日はもうやめる」という判断がしやすくなる
- 結果として、無茶なロットアップや、感情的なエントリーが減っていく
借金がまだ残っている間も、不安がゼロになったわけではありません。
それでも、「生活そのものがチャートに人質に取られている状態」からは、確実に抜け出すことができました。
このあたりの、資金の分け方やリスクの考え方は、
「手元の10万円をどう使うか?」というテーマの記事の中でも、別角度からまとめています。
今、借金やギリギリの状態でトレードしている人へ
もし今この記事を読んでいるあなたが、
- 借金や支払いを抱えたままトレードしている
- 「勝てば返せる」と自分に言い聞かせてロットを上げている
- チャートを見るたびに、「生活」が頭をよぎって冷静でいられない
そんな状態なら、過去の僕とかなり近いところにいるのかもしれません。
偉そうなことは言えませんが、あの頃の自分にだけは、はっきりとこう伝えたいです。
- 借金でトレードすると、勝っても負けても心が削れる。
- 「勝てば返せる」は、一見前向きな言葉に見えて、実は思考停止の合図だ。
- 本当にトレードを続けたいなら、まず生活とトレード資金を切り離すところから始めたほうがいい。
借金800万円も、バイナリー専業も、仮想通貨での大損も、
今ではすべて、「二度と同じ間違いをしないための教材」になっています。
そして今、僕はGOLD中心のFXトレードを、
「時間ではなくリスクを売買する仕事」として続けています。
その過程や考え方は、他の記事でも正直に書いています。
どこか一行でも、「自分の状況を立て直してからでも、まだ間に合うかもしれない」と思えたなら、
この記事を書いた意味はあったと思っています。
借金トレードを肯定するつもりは一切ありません。
それでも、そこから抜け出してきた人間がここにひとりいるという事実が、
あなたのこれからの選択の、ほんの少しのヒントになれば嬉しいです。

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