為替や株といった相場が存在する世界で、最も使われているツールがローソク足です。
むしろローソク足を使わないで取引するなど考えられないのではないでしょうか?
では、そもそもローソク足とは何だかご存知でしょうか。
ローソク足とは
ローソク足とは日本人が考案したものであると言われています。
いっけん、ものすごくシンプルに見えるのですが、世界で一番精巧に工夫されている罫線であるといえるでしょう。
陽線と陰線
ローソク足は4本値といって始値、高値、安値、終値を使用しローソクの形に表したものです。
始値よりも終値の方が高いものを陽線といい、終値よりも始値の方が高いものを陰線といいます。
安値と高値は上下に突き出したヒゲと呼ばれる線で表します。
ローソク足には1分足、1時間足、日足、週足、月足、年足など様々な種類があります。
実体とヒゲ
ローソク足の始値と終値で表現される部分を実態と呼び、上についた線を上ヒゲ、下についた線を下ヒゲと言います。
ヒゲのついていないローソク足は坊主と言います。
それ以外にも値と終値が同値で、ローソク足の実体がない形を十字と呼び。
買いと売りの勢力が同じくらいまたは、市場参加者が少ない考えます。
高値圏や安値圏での十字は、転換を表す事があります。
基本的なローソク足だけでも9種類あります。
(引用元:https://info.monex.co.jp/technical-analysis/indicators/011.html)
ローソク足の起源
ローソク足はこちらの記事でも説明していますが、起源は、江戸時代に山形県酒田で、本間宗久によって考案されたと言われています。
まず、本間宗久と言う人物を紹介していきます。
本間宗久
1724年出羽庄内(現在の山形県酒田市)で生まれる。
本間古作(酒田人名録)。
酒田の富豪「新潟屋」の本間久四郎光本の三男。
16歳の時吉宗将軍の江戸へゆき見聞を得る。帰省後酒田にて米相場での投機を父に進言するが「商いの正道ではない」と容れられなかった。
父光本の死後、後を継いだ長兄光寿が数年で隠居した。
光寿は「新潟屋」の跡継ぎとして長兄の子・光丘を家業修行のため播州姫路の「奈良屋」へ手代奉公として出向させ、その間は久作を仮の主とした。
久作は店の資金を元手に酒田の米相場で投機を行い、一躍「新潟屋」身代を数万両単位で増資させた。
その後、光丘が姫路より帰郷し「新潟屋」の主となる。
しかし、光丘は経営方針を違える久作とは叔父甥の縁を切り店(たな)より追放した。
また、久作が投機で得た金の多くを防砂林等の公共事業へ寄付してしまう。
酒田を出た久作は江戸で米相場の投機を行うが失敗し破産する。
失意の中で帰郷した久作は体勢を立て直し、今度は当時江戸以上の大市場であった大坂で再度の投機を行う。
大坂の米相場では江戸の失敗を材料に才能を発揮。
「出羽の天狗」と称された。
大坂で得た利益を持ち、酒田で再度、商いを始めるが、相変わらず光丘からは縁を切られたままであった。
50歳になった久作は、名を宗久と改め江戸へ移る。
ここでも相場に成功し多額の身代を作り、また長い間対立していた光丘とも和解がかなった。
その後は江戸で新潟屋の現物米とあわせて諸藩に貸付を行い莫大な財産を手にしたという。
彼は酒田の米を売り本間家の勃興を側面から支え、その活躍ぶりは、『酒田照る照る、堂島曇る、江戸の蔵米雨が降る。』『本間さまには及びもないが、せめてなりたや殿様に』といった唄が流行るほどであったという。
妻は新堀村加藤勘右衛門の娘であったが、子がなかったため妻の兄弟を養子にした。
(引用元:Wikipedia)
どんなに天才と呼ばれる人でも失敗して苦しい時期はあるものです。
諦めずに行動、努力する事が大切だと思い知らされます。
もっと詳しく知りたい方は、本間宗久に関する書籍もありますので記事最後に紹介させていただきます。
期米相場罫線学
この書籍は、明治45年1月に出版されたものです。
著者は斎藤整軒という方です。
この本が本間宗久と何の関係があるのかと思うかもしれませんが、実はこの中に本間宗久が登場しているのです。
(引用元:http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/803834)

日本人なら読めますよね?

あっ、、う、うん。
ちょっと難しいですがこれを読んでみると本間宗久が陰陽切替足なる酒田足を使っていた事がわかります。
しかし、写真にあるのは高値と安値を表示したもので、これだけでもだいぶ革新的なのですが実は、続きがあります。
(引用元:http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/803834)
様々な表現方法があり、その中でも垂直線法はもはやローソク足です。
これは、本間宗久がローソク足の起源と言っても良いのではないでしょうか。
こちらの書籍はこちらのサイトからご覧になれます。
期米相場罫線学ですが下記の構成からなる書籍で、トレーダーであれば一度読んでみる価値はあります。
- 標題 / (0001.jp2)
- 目次 / (0015.jp2)
- 総説 / (0016.jp2)
- 相場罫線学の必要 / 1丁 (0016.jp2)
- 相場罫線学の起源 / 6丁 (0019.jp2)
- 相場罫線画法及沿革 / 9丁 (0020.jp2)←引用元
- 相場罫線分類表 / 14丁 (0023.jp2)←引用元
- 理論門 / (0025.jp2)
- 相場罫線の理論 / 18丁 (0025.jp2)
- 応用門 / (0033.jp2)
- 相場罫線の諸形式附図解々説 / 35丁 (0033.jp2)
- 天井底観測参考図 / 38丁 (0035.jp2) 余論 / (0044.jp2)
- 宗久翁の米商禅 / 56丁 (0044.jp2)
- 宗久翁兵法の米商応用 / 63丁 (0047.jp2)
- 孫子 / 66丁 (0049.jp2)
- 相場罫線余論 / 88丁 (0059.jp2)
関連書籍紹介
残念ながら期米相場罫線学は販売はしていません。
関連するものとして3つ紹介します。
初心者は手を出さない方が良いです。
相場の世場についてより詳しく歴史や背景を知りたい方のみ読む価値がある本です。
例えば、MAがゴールデンクロスで買い、などのような情報が欲しい人にはお勧めできないという事です。
最後まで読んでいただいた読書様に鳥肌が立つくらい感動するサイトを見つけたので紹介させていただきます。
本間宗久相場三昧伝
こちらのサイトの章ごとの題名部分ですが、僕は好きです。
相場全体に言える内容もあるので必読です。
コメント
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