FX通貨ペアの選び方とゴールドの基本徹底解説
FXで安定して利益を積み上げていくためには、どの通貨ペアを中心に取引するかを決めることがとても大切です。
さらに、GOLD(XAUUSD)のようなコモディティも組み合わせることで、チャンスの幅を広げることができます。
この記事では、FX通貨ペアの基礎・主要通貨ペアの特徴・通貨ペアの相関関係に加えて、金(ゴールド)の性質と価格が動く理由までまとめて解説します。
はじめてFXに触れる方でも、自分に合う通貨ペアやGOLDを選べるようになることを目標にしています。
世界の主要通貨とゴールドのイメージ
1. FX通貨ペアとは?基軸通貨と相手通貨の基礎
1-1. 通貨ペアの基本概念
FXでは、2つの通貨をセットにしたものを「通貨ペア」と呼びます。
たとえば、
- ドル/円(USD/JPY):アメリカドルと日本円
- ユーロ/ドル(EUR/USD):ユーロとアメリカドル
といった具合です。常に「A/B」のように2つでセットになっており、A(左側)が基軸通貨、B(右側)が相手通貨です。
1-2. 基軸通貨と相手通貨
- 基軸通貨(Base Currency)
通貨ペアの最初に書かれる通貨です。
例:USD/JPY なら「USD(アメリカドル)」が基軸通貨。 - 相手通貨(Quote Currency)
通貨ペアの後ろに書かれる通貨で、「基軸通貨1単位の値段」を表します。
例:USD/JPY = 110.00 なら、「1ドル=110円」という意味になります。
1-3. 為替レートが意味するもの
たとえば、次のようなイメージです。
- USD/JPY = 110.00:1ドルを110円で交換できる
- EUR/USD = 1.1500:1ユーロを1.15ドルで交換できる
為替レートは、需要と供給・金利・経済指標・ニュースなどによって、秒単位で変動し続けています。
その小さな変動を取りにいくのが、FXトレードです。
2. 主要通貨ペアの種類と特徴
ここからは、実際によく取引されている主要通貨ペアを見ていきましょう。
まずは、以下のような「メジャーペア」を押さえておくと、ニュースやチャートも理解しやすくなります。
2-1. メジャー通貨ペア
- ドル/円(USD/JPY)
世界的にも取引量が多い、日本人トレーダーにとっての定番ペアです。
日本時間でも比較的動きやすく、ニュースも多いので、初心者が最初に触れる通貨ペアの候補になります。 - ユーロ/ドル(EUR/USD)
取引量世界トップクラスのペアです。
欧州時間〜ニューヨーク時間にかけてボラティリティ(値動き)が出やすく、テクニカルが効きやすいと言われることも多いです。 - ポンド/ドル(GBP/USD)
値動きが大きく、ボラティリティの高さが特徴です。
一方で、その分リスクも高いため、ロット管理が重要な通貨ペアです。 - ドル/スイスフラン(USD/CHF)
スイスフランは「安全資産」の一つとされており、リスクオフ局面で買われやすい通貨です。 - ドル/カナダドル(USD/CAD)
カナダは資源国であり、特に原油価格との相関が注目されます。原油が上がるとカナダドル高(USD/CAD下落)になりやすい傾向があります。 - オーストラリアドル/ドル(AUD/USD)
オーストラリア経済や資源価格(特に鉄鉱石・金など)に影響を受けやすい通貨ペアです。 - ニュージーランドドル/ドル(NZD/USD)
農産物やニュージーランド経済に影響を受けやすい「資源・農業国通貨」です。
2-2. クロス通貨ペア(EUR/GBP・EUR/JPYなど)
ドルを介さずに、通貨同士を直接ペアにしたものもあります。
- ユーロ/ポンド(EUR/GBP)
ユーロ圏とイギリスの経済・政治の影響を強く受けます。
ブレグジット関連のニュースなどで大きく動いた通貨ペアです。 - ユーロ/スイスフラン(EUR/CHF)
ユーロ圏とスイスのバランスを反映しやすく、リスク回避局面ではスイスフラン高に振れやすい傾向があります。 - ポンド/スイスフラン(GBP/CHF)
英国とスイスの通貨を組み合わせたペアで、政治・経済リスクに敏感に反応します。
まずは、ドルストレート(USD/XXX・XXX/USD)と、身近な通貨を含む2〜3ペアに絞って監視すると、相場の全体像が掴みやすくなります。
3. 通貨ペアの相関関係とリスクオン・リスクオフ
ここからは、もう一歩踏み込んで通貨ペア同士の「相関関係」を見ていきます。
相関を知っておくと、似たポジションを何個も持ってリスクを取りすぎるといったミスを減らせます。
3-1. 逆相関の例
代表的な例として、ドル/円(USD/JPY)とユーロ/ドル(EUR/USD)があります。
- ドルが強くなると → USD/JPYは上昇しやすい
- 同じタイミングで → EUR/USDは下落しやすい
もちろん、いつも完全に逆に動くわけではありませんが、「ドルを軸にした力関係」を意識しておくと分析がスムーズになります。
3-2. 相関の例(原油とカナダドルなど)
次に、ドル/カナダドル(USD/CAD)と原油価格の関係を見てみましょう。
- 原油価格が上がる → カナダの輸出が有利になる → カナダドル高 → USD/CADは下落しやすい
- 原油価格が下がる → カナダドル安 → USD/CADは上昇しやすい
3-3. リスクオン・リスクオフと通貨の動き
市場全体のムードを表す言葉として、リスクオン・リスクオフという表現があります。
- リスクオフ:景気後退懸念・戦争・金融不安などで「守り」に入る状態。
→ スイスフラン(CHF)や日本円(JPY)のような「安全資産通貨」が買われやすい - リスクオン:景気回復期待や株高などで「攻め」のムードが強い状態。
→ 豪ドル(AUD)・NZドル(NZD)などの「高金利・資源国通貨」が買われやすい
こうした相関やリスクムードは、FX・資産形成カテゴリーの他記事と合わせて学んでいくと、より立体的に理解できるようになります。
4. 金(ゴールド)の特徴とFXとの関係
ここからは、通貨とは少し違う「金(ゴールド)」について見ていきます。
GOLDは、FXではXAUUSDなどの銘柄として取引され、通貨ペアと同じようにチャートで分析することができます。
4-1. 金の基本的な性質
金は、化学的に安定して酸化しにくい・世界共通で価値が認められているという性質から、古くから「価値の保存手段」として扱われてきました。
その結果、インフレや通貨不安が高まると、「お金の代わりに金を持とう」という動きが強まり、価格が上がりやすくなります。
4-2. 金価格を動かす4つの要因
① インフレ(物価上昇)
- 物価が上がる → 通貨の価値が目減りする → 相対的に「金の価値」が見直される
- その結果、インフレ局面では金価格が上がりやすい
② 経済・金融不安
- 経済危機や地政学リスクが高まると、リスク回避の動きが強まる
- 「株や通貨より、とりあえず金を持っておこう」という資金が流入し、金価格の上昇につながりやすい
③ 金利
- 金は利息を生まない資産なので、金利が高いときは相対的に不利になりやすい
- 逆に、各国が利下げに動く局面では、「金を持つコスト」が相対的に下がり、需要が高まりやすくなる
④ ドルの強さ
- 金は通常、ドル建て(USD)で価格表示されます
- ドルが強くなる → 同じ「1オンスの金」を買うのに必要なドルが少なくて済む → 金価格は下がりやすい
- ドルが弱くなる → 金価格は上がりやすい
このように、GOLDは「ドル」「金利」「世界のリスクムード」と強く結びついています。
そのため、通貨ペアと合わせて見ていくことで、相場全体の流れを立体的に理解できるようになります。
5. 初心者が通貨ペアとゴールドを選ぶときのポイント
5-1. まずは「分かりやすい」通貨ペアから
いきなり多くの通貨ペアやGOLDを同時に触ると、チャートもニュースも追いきれなくなります。
そのため、最初は2〜3ペアに絞るのがおすすめです。
- 日本時間中心でトレード → USD/JPY(ドル円)
- 欧米時間に注目したい → EUR/USD・GBP/USD
- 後から追加 → GOLD(XAUUSD)を少ロットで検証
そのうえで、FX資金管理シートを使って、通貨ペアごとのボラティリティ(1日の動きやすさ)に合わせたロット調整を行うと、より安定した運用がしやすくなります。
5-2. 相関を意識して「ポジションの被り」を減らす
たとえば、
- EUR/USDも買い
- GBP/USDも買い
のように、ドル売り方向のポジションばかりを持つと、実質的には「同じ方向に賭けている」のと近い状態になります。
そのため、同じテーマのポジションを増やしすぎないように注意しましょう。
5-3. GOLDは「通貨」と「株」の両方を見るイメージで
GOLDをトレードするなら、ドルの強弱・株式市場のリスクムードも合わせてチェックすると理解が深まります。
とはいえ、最初から全部を完璧に追う必要はありません。まずは、
- ドルが強い時はGOLDが弱くなりやすい
- 株が急落している時は、GOLDが買われやすい
といった大まかな関係性を意識するところから始めると良いでしょう。
6. 次に読むおすすめ記事
通貨ペアやGOLDの特徴をざっくり掴んだら、次は「どう戦うか」=手法と資金管理です。
以下の記事も合わせて読むと、全体像がつながりやすくなります。
通貨ペアとGOLDの「性格」を理解し、自分の生活リズムとメンタルに合った銘柄に絞ることで、余計なストレスやギャンブル的なトレードを減らすことができます。
少しずつでいいので、一緒に「自分専用の通貨ペアセット」を育てていきましょう。


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