【元いじめられっ子トレーダー】仮想通貨詐欺で数千万円溶かした話と、それでも相場をやめなかった理由
バイナリーオプション塾に150万円を突っ込み、「期待値」と「仕事としてのトレード」を叩き込まれたあと、僕の収支はようやく上を向き始めました。専業として生活費をまかなえるくらいには勝てるようになり、「このまま増やし続ければ、時間を売らない生き方が現実になるかもしれない」と本気で思い始めた頃のことです。
ただ、その少しあとに、僕は未公開の仮想通貨案件で派手にやらかします。ビットコインやイーサリアムではなく、まだ世に出回っていない「これから上場予定のコイン」でした。結果として、そのプロジェクトはほぼ詐欺同然で終わり、トータルで数千万円単位の損失を抱えることになります。
この記事では、バイナリー専業で稼いでいた僕が、なぜ怪しいコインに大金を突っ込んでしまったのか。そして、そこからどんな教訓を持ち帰り、今のFXトレードにどう生かしているのかを、できるだけ飾らずに書いていきます。
バイナリーで生活が安定し、「増やすフェーズ」に入った
まず前提として、案件コインに手を出す前の僕は、すでにバイナリー専業トレーダーとして生活していました。もちろん収支は上下しつつも、月ベースで見ればプラスが積み上がり、生活費+貯蓄分を確保できる程度には安定していた時期です。
その頃の感覚は、ざっくりこんな感じでした。
- 「食っていくだけなら、このままでもなんとかなる」
- 「でも、資産レベルでもう一段ステージを上げたい」
- 「時間を売らないと決めた以上、お金にはもっと働いてもらいたい」
つまり、生活のためのトレードから、資産を増やすための投資にも興味が向き始めていたタイミングでした。そこにタイミングよく現れたのが、知人から紹介された未公開仮想通貨の「案件」です。
「まだ誰も持っていないコイン」という甘い誘い
その案件は、よくあるビットコインや有名アルトコインではありませんでした。説明会では、次のような売り文句が並んでいたのをよく覚えています。
- 「今は一部の人しか買えない、これから上場予定のコインです」
- 「上場した瞬間に価格が◯倍〜◯十倍になる可能性があります」
- 「海外の大手取引所とも話が進んでいて、◯月頃に上場予定です」
- 「早期に参加した人だけが、この恩恵を受けられます」
プレゼンをしていたのは、元証券マンを名乗る人や、仮想通貨の「専門家」を名乗る人たちでした。会場には、スーツ姿の人も、主婦らしき人もいて、「みんなが乗っている感じ」が不思議な安心感を生んでいました。
今思えば、この時点で冷静にリサーチすべきでした。ところが当時の僕は、バイナリーで勝てるようになった自信もあって、どこかでこう考えていました。
- 「リスクは理解しているつもりだし、最悪ゼロになってもまた稼げばいい」
- 「むしろ、この波に乗らないほうが機会損失かもしれない」
- 「紹介してくれた人も儲かっているみたいだし、大丈夫だろう」
こうして、まともなリサーチもろくにせず、紹介されるままにコインを購入したことが、すべての始まりでした。
リサーチをサボった代償は「数千万円」だった
最初はそれなりに順調に見えました。プレセールの段階で価格が何度か引き上げられ、「今のうちに追加で買っておいたほうがいい」といった案内が何度も来ます。そこで僕は、最初の予定よりも大きな金額を入れてしまいました。
しかし、予定されていた上場時期が近づいても、肝心の「上場の正式発表」がなかなか出ません。説明会やオンラインの勉強会では、次のような言い訳が増えていきます。
- 「規制の影響で、上場タイミングを慎重に見極めています」
- 「より大きな取引所と提携する交渉に入ったため、少しだけ延期します」
- 「今は情報をあまり出せませんが、裏ではかなり前向きに動いています」
それでも当時の僕は、「ここまで来たら信じるしかない」と、自分に言い聞かせていました。完全に、紹介者とプレゼンの雰囲気に飲まれていたと思います。
そこから先は、よくあるパターンでした。公式の更新はだんだん減り、当初のメンバーは姿を見せなくなり、気づけばプロジェクトのサイトやSNSもまともに動いていない。最終的には、ほぼ詐欺同然の形でフェードアウトしていきました。
残ったのは、換金もできない大量のトークンと、数千万円単位の損失です。
本当に痛かったのは、損失よりも「判断ミスの質」
もちろん金額的にも十分痛かったのですが、それ以上にきつかったのは、次のような事実でした。
- バイナリーでは「期待値」と「リスク管理」を徹底していたはずなのに、案件コインではそれを全部放り投げていた
- チャートも過去データもなく、ホワイトペーパーと人の言葉だけを根拠に大金を入れていた
- プロジェクトそのものよりも、「紹介してくれた人」への信頼だけで判断していた
つまり、負けた原因は相場ではなく、自分のリサーチ不足と思考停止だった、ということです。これは、自分の中でなかなか受け入れがたい現実でした。
小学生の頃、「多数派の空気」を一歩引いて眺めるタイプだったはずの自分が、今度は「少数だけが知っている案件」という空気に飲まれていた。そのギャップが、かなり堪えました。
未公開コイン詐欺から学んだ4つのルール
この経験から、僕は自分ルールをいくつか作りました。これは仮想通貨に限らず、FXや他の投資にもそのまま適用している、今のトレードの土台です。
- ① 理解できないものには、大きな金額を入れない
技術やプロジェクトの中身を自分の言葉で説明できない段階では、「勉強中」と割り切り、最小ロットで触るだけにする。 - ② 販売側の「儲けの構造」が見えない案件は避ける
誰がどこで利益を得ているのか不透明な未公開コインや、紹介報酬だけが目立つ案件は、最初から距離を置く。 - ③ 紹介者への信頼と、案件への信頼を一緒にしない
「この人が言うなら大丈夫」という気持ちと、「このプロジェクトが本当に健全か」という評価は、必ず分けて考える。 - ④ 一撃で人生が変わるポジションは持たない
上振れで人生が変わるような賭け方は、下振れしたときに人生が終わる賭け方でもある。資産全体の中でのサイズ感を常に意識する。
これらは、バイナリーやFXといったレバレッジ商品にも、スッとそのまま当てはまります。むしろ、レバレッジが効く世界だからこそ、案件コイン以上に「守りのルール」が必要だと今は感じています。
それでも相場をやめなかった理由
ここまで読んで、「そこまで溶かしたなら、相場から離れたほうがよかったんじゃないか?」と思う人もいるかもしれません。正直、その選択肢が頭をよぎったこともあります。
それでも僕が相場をやめなかったのは、次のような理由があったからです。
- バイナリーで身につけた「期待値思考」そのものは、間違っていないと感じていた
- 未公開コインで負けたのは、手法ではなく「情報の質」と「資産配分」だと理解していた
- 時間を売る働き方だけに戻る未来を、自分がどうしても受け入れられなかった
つまり、僕にとって相場は、単なるお金儲けの手段ではなく、「時間を売らずに生きるための、ほぼ唯一の選択肢」だったということです。だからこそ、ここで投げ出したくはありませんでした。
この頃から、「バイナリー一本に依存するのもまたリスクだ」と考えるようになり、同じチャート・同じ相場を舞台にしつつ、より資産形成に向いた器としてのFXに本気で向き合うようになっていきます。
遠回りに見えても、全部いまのトレードにつながっている
いじめられっ子だった小学生時代から始まり、人間不信になり、お金にこだわり、バイナリーで勝てるようになり、未公開仮想通貨で数千万円を溶かし、それでも相場から離れなかった。こうして並べると、かなり遠回りな人生に見えるかもしれません。
ただ、今の僕はこう思っています。
「この遠回りがなければ、今のリスク感覚や資産の守り方には辿り着けなかった」
だからこそ、このブログでは、きれいな成功ストーリーだけでなく、こうした失敗も含めて全部書いていこうと思っています。もし、あなたが今どこかで同じように迷走していたとしても、それは「終わり」ではなく「まだ途中のプロセス」かもしれません。
僕の全体の歩みや、今どんなスタンスでFXに向き合っているかを知りたい場合は、プロフィールページも読んでみてください。いじめからバイナリー専業、そしてFXでの資産形成にシフトしていく流れをまとめています。
FXで資産形成するトレーダーのプロフィール|クソトレーダーの歩み
未公開コインで数千万円を溶かした過去があっても、相場は続けられます。むしろ、その痛みをどう解釈して次に生かすかで、その後のトレードも人生も大きく変わります。この記事が、どこかのタイミングで同じように悩んでいる誰かの「もう一度立て直すきっかけ」になってくれたら嬉しいです。

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