バイナリーやFXをする際、MT4を使い取引を行います。
その際、初心者がどの通貨ペアで取引するのが良いか、という疑問があります。
USD/JPY,EUR/GBP,EUR/USD等々MT4によって取り扱ってない通貨もありますが、初めてMT4を見たあなたはおそらく混乱します。
通貨ペアの仕組み
通貨ペアとはものすごく簡単に説明すると、分数です。
例えば1/1=1ですね。
これを通貨の持つ勢として考えた場合、USD/JPY=1/1=1。
つまりUSD=JPYという事がわかります。
そんなの小学生でもわかる簡単な事ですね。
では、USD=JPYという状態をチャート上で描くとレンジの状態になります。
上にもいかず下にもいかないまさに揉み合っている状態です。
例えば、どこかの国がロケットミサイルを発射した場合、為替の世界では、円高になる傾向にあります。
余談ではありますが、円高とは円の価値が上がる事です。一方、チャート上では下落している状況です。
分母の値が上がれば当然ですが数字としては小さくなる為このような事になります。
円安や円高がややこしい原因は為替の世界では○○/JPYとJPYが分母に来ているからです。
東日本大震災で日本が大変な時でさえ、1ドル70円代の超円高になったことから、仮にターゲットが日本だとしても、円高になる傾向があります。
つまり、円は世界的に見て低リスクの安全通貨として認識されていることがわかります。
これを考慮して為替を見ると、ミサイル発射時、○○/JPYで表記されているクロス円の通貨が下落することは予想できます。
原理を簡単に説明すると○○の通貨と円、どちらがより安全な通貨か比較し、円がより安全と認識されます。
そこから円>〇〇となることがわかります。
仮に安心度を〇〇=1、円=2とした場合○○/JPY=1/2となり1よりも小さくなってしまいます。
チャートは下落することが予想できます。
これは、ものすごく基本的なことであり当たり前のことです。
有効的な通貨ペアの使い方
長期のトレードにはあまりむきませんが、短期には有効な使い方です。
通貨ペアがなぜ上がるか、下がるかは仕組みから理解できます。
さらに、そこから複数の通貨ペアを利用する事で、より詳細な通貨ペアの勢いを理解する事が出来ます。
例えば先程のクロス円すべてが下落した場合は円の上昇(買い)の勢いが強いのですが、そのほかの〇〇に入るGBP、USD、EURといった他通貨の勢いはわかりません。
通貨ペアの比較
知りたい事はGBP/JPY、USD/JPY、EUR/JPYの勢いです。
そこで関連する通貨であるEUR/USD、GBP/USD、EUR/GBPを使って確認していきましょう。
前提条件としてEUR/USD上昇トレンド、GBP/USDレンジ、EUR/GBP上昇トレンドとします。
上昇トレンドという事はEUR>USD、EUR>GBP、レンジはGBP=USDという事がわかります。
EURが1番勢いがありGBP、USDが同じです。
では本当に同じか確認するためにGBP/USDを見てレンジであれば良いのですが、下降トレンドだった場合GBP<USDという事がわかります。
まとめると、上昇の強さはEUR>USD>GBPという事がわかります。
GBP/JPY、USD/JPY、EUR/JPYは全て下落しているという事から分母より分子が小さい事がわかりJPY>EUR>USD>GBPとなります。
そして、これらを数字で置き換えJPY:4>EUR:3>USD:2>GBP:1とします。
するとGBP/JPY、USD/JPY、EUR/JPY=1/4、2/4、3/4になります。
下降の勢いが強いのはGBP/JPY>USD/JPY>EUR/JPYである事がわかります。
逆張りでの有効性
バイナリーやFXのスキャルピングで短期トレードをする場合逆張りが有効的ですが、通貨ペアを比較する事でより勝率をあげる事が出来ます。
先程の3通貨ペア(GBP/JPY>USD/JPY>EUR/JPY)の状態ででEUR/GBPにエントリーする場合、EUR/GBPのチャート分析は必須ですが、さらにGBP/JPY、EUR/JPYの分析も行います。
EUR/GBPは上昇しているのでEURが下降してGBPが上昇してくれるのが理想です。
つまりGBP/JPYが反発するかどうかがカギとなって来ます。
反発をどう定義するかは手法によって異なりますが、例えばラインにGBP/JPYがタッチしたタイミングでEUR/GBPのエントリータイミングが来た場合、エントリーのプラス要素として捉える事が出来ます。
逆に何もない場合はそのまま下降してしまう可能性を察知できます。
まとめ
説明のためクロス円を使いましたが、クロス円で動いていると言う事はファンダメンタルの要素で相場が動いている可能性があり、テクニカルを無視しやすいので極力逆張りをするのは控えた方が良いです。
取引する際、見るべき通貨ペアは取引する物だけではなく関連通貨も情報として参考にした方が有利になれると思いませんか?
この考え方で完全に相場の流れを把握できるわけではありませんが、根本的な仕組みは理解する必要があります。
投資とは情報戦です。情報は多いに越したことはありません。ぜひ習得して取引に役立ててください。
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